あまり知られていないけれど、大事なこと。防火対象物点検のおはなし

法定点検

今日は「防火対象物点検」について、わかりやすくお話ししていきたいと思います。

消防設備点検は知っていても、マイナーな「防火対象物点検」を知らない方は多いんじゃないでしょうか。

この記事では、防火対象物点検の制度から点検が必要な建物の基準、実際の点検内容についてまとめています。

少々長くなりますが、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

防火対象物点検とは?

防火対象物点検とは、火災による被害を未然に防ぐために行われる点検制度です。

平成13年に発生した新宿歌舞伎町の雑居ビル火災をきっかけに創設された制度で、 「防火管理が不十分な建物」を対象に、定期的に防火管理の状況をチェックする仕組みです。

消防法第8条の2の2に基づくもので、一定の条件を満たす建物は、防火対象物点検資格者(専門の資格があります)が年に1回点検し、所轄消防署に報告する義務があります。

つまり、 「きちんと防火管理をしていますか?」 「必要な設備や避難経路は整っていますか?」 ということを第三者の目で確認し、火災発生時のリスクを最小限に抑えるための重要な制度なんです。

 

点検が必要な建物等の基準は?

どんな建物が防火対象物点検の対象になるのでしょうか。 これは消防法で明確に定められています。

大きくは次の2つの条件に当てはまる建物です。

(1)特定用途の防火対象物

「不特定多数の人が利用する施設」や「避難が難しい人が集まる施設」が対象となります。具体的には…

✅ 飲食店
✅ 物販店舗
✅ 宿泊施設(ホテル・旅館など)
✅ 病院・診療所・福祉施設
✅ カラオケ店や映画館などの娯楽施設
✅ 学校や保育園など

(2)一定の規模要件

✅ 収容人数30人以上の建物で、防火管理者が必要な建物
✅ なおかつ、過去3年間で消防からの立入検査において違反があった場合は、さらに厳しく点検義務が課されます

要するに「人が集まりやすい場所」「もし火災が起きたら被害が大きくなる場所」は、この点検を受けなければならない、ということです。

 

点検内容は?

実際に行う点検は、 「防火管理体制がちゃんとできているか」 「火災時にきちんと避難できる環境が整っているか」 を重点的に確認します。

具体的には、以下のことをチェックします。

(1)防火管理体制の確認

✅ 防火管理者が選任されているか
✅ 消防計画が作成されているか
✅ 定期的に避難訓練を行っているか

(2)避難経路の確保

✅ 避難口に避難に支障がある物が置かれていないか
✅ 誘導灯が正しく点灯しているか

(3)防火設備の設置・管理状況

✅ 消火器、屋内消火栓、スプリンクラー設備が正常に機能するか
✅ 防火扉やシャッターが正常に作動するか

(4)日常管理状況

✅ 喫煙所や火気使用場所の管理
✅ 電気配線の状況や可燃物の保管状態

これらを現地で確認し、問題があれば是正指導を行ったうえで報告書にまとめ、消防署に提出します。

 

費用相場について

ここまで読んで「結構大変そうだな…」と思った方もいるかもしれませんね。 では、この点検を依頼した場合の費用はどのくらいかかるのでしょうか。

点検費用は、建物の規模や用途、立地などによって変わりますが、だいたいの相場をお伝えすると次のようになります。

建物規模 点検費用の目安
小規模(30人程度の飲食店など) 3万円~7万円程度
中規模(ビル一棟・複数テナントの場合) 7万円~15万円程度
大規模(大型商業施設・病院など) 20万円~50万円程度

※上記はあくまで参考です。点検実施する会社によって異なります。

※これに加えて、報告書作成費用や是正指導後の再確認などで追加費用が発生することもあります。

私の経験上、依頼いただく多くのお客様は「意外とリーズナブルだった」とおっしゃいますし、 自分たちでは気づかない改善点も指摘してもらえるので「お願いして良かった」と感じていただけています。

気軽にご相談ください!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

最後に少しだけ、私自身のお話をさせてください。

私は、防災メーカーに勤務し、消防設備士として現場対応や保守点検、改修工事の管理、そして営業まで幅広く行ってきました。

建物やお客様ごとに異なる課題に対して、どうすれば最適な方法で安全を確保できるか、常にお客様の視点で考えてきました。

消防関係の手続きは、ちょっとハードルが高いように思われるかもしれません。 でも実際は、“何をやればよいか”がわからないだけ、という方がほとんどです。

いきなり、消防に確認したり、防災会社に確認するのは気が引けるといった方は、

私にご相談いただければ…

✅ 「初回の軽微なご相談」は無料でお受けしています。
✅ 簡単なご質問でもOk
✅ 難しい消防法用語も、丁寧に説明します。
✅ 必要であれば、消防署との調整や報告書提出の代行も行います。

「できる方法」をご提案することを心がけています。

テナントオーナー様、福祉施設運営者の方等、ぜひお気軽に声をかけてください。

【お問い合わせはコチラから 】

 

まとめ

今回は「防火対象物点検」について、制度の概要から対象となる建物、点検内容やまでをお伝えしてきました。

防火対象物点検は、単なる“義務”ではなく、建物に関わるすべての人の命を守るための大切な取り組みです。

「自分の建物は対象なのかな?」
「何から手を付けたらいいかわからない…」

そんな時こそ、ぜひ私にご相談ください。

一緒に、安全で安心できる環境をつくっていきましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました